2012/10/07

第0.98回TBGL宮原ゲーム会報告




こんにちは。

2012年9月29日(土)宮原コミュニテーセンターにてTBGLゲーム会を開催し、計7種類のゲームがプレイされました。

流さん、海賊船さん、MOGさんと。

<ビール公爵日本語版>


朝っぱらからビール公爵。フリーゼがドミニオンに触発されてデザインしたという、デッキ(個人山札)を利用したゲーム。デッキが増えるわけではないので、デッキビルドとは少し違います。山札から引いて来たカードを自分の限られた土地に建設し、わずかな手札を残して、その他のカードはデッキの下に埋めていきます。まずはビールの原料である水/ホップ/麦を栽培して、相場の変動を読みながらお金を貯めていきます。勝利条件はモニュメントのようなものを建てきることなのですが、その値段は早い者勝ちで次第に上がっていきます。コストを抑えるためには素早くモニュメントを建てたいところですが、モニュメントには効果がないことが殆どなので、大事な収入源を潰していかなければなりません。また、使用しなかったカードはデッキの一番したに埋まるので、終盤にモニュメントを埋めてしまうのは敗北を意味します。ベルシェイプを描くような序盤の拡大再生産と中判を過ぎてからの縮小が悩ましいゲームです。

ゲームは、価格が安定しそうなホップに人気が集まるも、初期手札に材料の販売をしなくてもお金が生まれる銀行が入っていたのでこれを相次いで建設。お金を貯めて一気に勝利条件を建てきってCOQが勝利。デッキは1回半くらいしか廻る時間がありませんね。他のプレイヤーはモニュメントをデッキに埋めてしまっており「建てたい時にあなたはいない」と呟いていました。

それにしても、ビール公爵と銘打ちながら、ビールは一杯も出来上がらないのですね。

COQ:6 海賊船:4 流:3

<コールトゥグローリー>


シャハトのドライブ(3〜4人ルール付きクレイジーチキン)の和風リメイク。白ゴブ社のゲームは買わないという誓いを早速破らせたカードゲーム。リメイク時に2つのヴァリアントルールが追加されているのでそれらを全部入れてプレイ。アブストラクトセットコレクションというようなゲームで、数種類あるキャラクターカードを自分の前に公開するのが目的。ただし、他のプレイヤーが自分よりも枚数を多く公開してしまうと、自分のカードは捨て札となります。捨て札からもカードの補充が行えるので、相手の狙いを読んで、誰も利益を得ないような捨て方も大事。

忍者カードが特殊な効果を持つヴァリアントと、各ラウンドに目標が出来るヴァリアントを採用しましたが、これらはこのゲームにとても良い影響を与えていた感じ。特に後者は入れたほうがゲームの骨子がくっきりして良い。ゲームは第2ラウンドまで一進一退の攻防が続くも、第3ラウンドで一気に得点を重ねた流さんが勝利。

和風のイラストはどことなく日本の有名人に似ているものがあり、「俺達の菅直人」だの「海老蔵」だの言いながら並べるのも楽しい。和訳ルールをルールページに公開してありますので、よろしければどうぞ。

流:153 海賊船:143 COQ:124 

<ドン>


こちらもシャハト。少し変わった競りゲームです。今は「セレンゲティ」という名前でリメイクされているゲームですが、こちらはギャング的なフレーバーが付与された絶版品。コンポーネントの8割をチップが閉めていますが、このチップの出来がいい。

ラウンドが進むごとに1→2→3→1…とめくられていくカードをハードパスで競り落としていき、最終的に同じ色のカードを集めれば高得点。しかし、一度落札したカードに書かれた数字が1の位になるようなビッドは出来なくなるという制約があります。競り落とす程に苦しくなっていくビッドでうんうん唸る感覚が非常に楽しいです。相手のカードを見てギリギリの値付けを行ったりとか。

流:51 COQ:49 海賊船:23

<キングダムビルダー>


MOGさんが合流し、2012SDJ受賞のキングダムビルダー。モジュラーボードにヘックスで書かれた数種類の地形に対応したカードを1枚だけ手札として持ち、手番ではそれをプレイして対応した地形にコマを三つ置くというシンプルなルール。

今回は4人初プレイ。自由が利かなくなるので人数は多い程面白くなる印象。4人でも50分程度でちゃんと終わります。「駒を一塊にしないといけない」というルールは、人によっては理解に時間がかかるみたい。その部分を重点的にインストしてから始めた方が良さそうです。

プレイ時間といい、話題性といい、暫くはゲーム会の常連になりそうなゲーム。

海賊船:53 流:45 COQ:43 MOG:41

<ダンジョンペッツ>

フバキル作のモンスター育成ゲーム。このイラストレーターと一緒に仕事をしたくてデザインしたゲームなのだとか。存在を知った時から昔遊んだPCゲームの「ダンジョンキーパー」を思い出していたのだけれど、あんまり関係ないのかな。モンスターの子供を購入し、自宅で育てて高く売るゲーム。モンスターにより、物理的に強い檻や魔法に強い檻を用意し、さまざまな欲求に応えてあげないといけません。

氏のゲームらしく、インストに小1時間。沢山の要素の中で、ゲームとしてまとまっているところは流石です。ルールを良く理解しないまま檻に投資をしてしまい、終盤までそれが尾を引いてビリ。秘密裏にワーカーをビッドして手番順を競うシステムが少し苦手(いつも多くビッドし過ぎてしまうので)なのですが、リベンジしたい1本でした。

海賊船:67 MOG:60 流:57 COQ:44

<パーラ:印象派ルール>


もっとホイップをの作者のデザインで、最近静かなブームのトリックテイキングゲーム「Pala」です。基本色と混合色のスートがあり、基本色のカードは色を混ぜる事によって混合色とすることができるという、色の概念を取り入れたルールが特徴。今回は、トリックを取らない方が得点が増える方式の「印象派ルール」を。
色を混ぜて複数枚数をプレイするというシステムには、トリックを取らない様に(他人にトリックを取らせるように)することのほうに相性の良さを感じていたのですが、やはりこちらのほうがシステムが良く機能すると思います。複数枚のカードをプレイして手札を減らす事自体にも意味が出てきますしね。相変わらずのトリテの弱さですけど。


負け:COQ 

<ストラスブール>

最後はフェルト作の「ストラスブール」。各自平等に用意された影響力カードのデッキから、各ラウンド任意の枚数めくってギルドの議席と町への駒の配置を争うゲーム。最初に配られる目的カードに沿った配置を目指さなくてはなりません。手札を増やし過ぎるとデッキが枯渇して何も出来なくなるという大人のゲームです。目的カードを達成するためには一瞬の油断もゆるされないというギリギリのバランスは見事で、影響力の適用から駒の
配置までのゲームの骨子は定番になれるだけの魅力を持っていると思いました。しかし、目的カードのバランスが少し悪く、同時に達成できないようなカードを配られてしまったプレイヤーにはなす術が無いような気もします。波に乗っているプレイヤーを邪魔する事でも勝利することが出来るのかどうか、試してみてから最終判断ですね。

流:69 COQ:56 海賊船:52 MOG:43

以上7ゲームでした。

また宜しくお願い致します!!

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