2011/06/27

ドイツ年間ゲーム大賞は「Qwirkle」!!

こんにちは。
ドイツ年間ゲーム大賞とエキスパートゲーム大賞が発表されました。

ノミネートされていたのは以下の3つずつのゲーム。

ドイツ年間ゲーム大賞(SDJ)

・アサラ(Asara)
トリックテイキングでおなじみ、マストフォローのシステムを利用した塔建設ゲーム。8角形の巨大ボードも必見の出来映え。難易度も2種類。
W.クラマーとM.キースリングの黄金コンビが放つ、SDJの大本命!…だった。

・禁断の島(Die verbotene Insel)
パンデミックから早2年。
テーマを財宝を抱き沈んでいく島に換え、ルールもシンプルになって登場。近年台頭してきた協力ゲームとしての初受賞の期待がかかる。
パンデミックで逃したSDJの獲得なるか!…だった。


・クゥワークル(Qwirkle):受賞!!
5年程前、アメリカのメーカーが発表したタイル配置ゲーム。
様々なマークと色のタイルを配置して、沢山並べて高得点を目指す。
発表前の予想を大きく覆し、第33回のSDJを見事受賞!!パチパチ


エキスパートゲーム大賞

・ストラスブール(Strasbourg)
15世紀のストラスブールで、自分の一族をギルドに送り込む。
各自配られた影響点カードを駆使し、都市と議席を効率良く占拠せよ。
中毒者(私)がでるほどの素敵なデザインを連発するフェルト。
今回は惜しくも逃しましたが、近いうちに受賞すると思います。

・世界の七不思議(7 Wonders):受賞!!
世界中の各賞を総ナメにしている大本命、世界の七不思議。
トレーディングカードゲームでおなじみの「ドラフト」というシステムを上手に落し込みました。7人までプレーでき、ゲーム時間は30分強という小回りが効くところも人気の要因か。
こちらは下馬評通り、エキスパートゲーム大賞を見事受賞!!パチパチ
もうすぐ日本語版も発売されるそうです。
一体、何冠になるのかな。

ゲームの紹介はこちら

・ランカスター(Lancaster)
そのアートワークのカッコ良さと、コンポーネントの豪華さで、よもや七不思議の牙城を崩すかと期待されたゲーム。
15世紀のイギリス領主となり、イングランドとフランスを制覇せよ。
力関係が重要な変則ワーカープレイスメント。
テーマと木製コンポーネントの立派さに痺れる、憧れる。

<雑感>
大方の予想は「アサラ」と「世界の七不思議」だったのではないでしょうか。
私は、「世界の七不思議」は鉄板だと思っていたので、本大賞のほうはサプライズで本命の「アサラ」をかわし、「禁断の島」が受賞するのではないかと思っていました。実際、禁断の島は中々に歯ごたえがあって面白く、パンデミックよりもテーマ的に明るいので可能性はゼロではないと思っていたのです。

しかし!!フタを開けてみればこの6作品の中で、唯一所持もプレイもしたことのないゲームが受賞(笑)。完全にノーマーク、意表をつかれました!

本当にびっくり。
いや、今回もドイツ発では無いゲームが受賞しましたね。
アサラは中々悩ましい選択を迫られる良いゲームだと思うのですが(ちょっと複雑だけど)。ところで、クゥワークルは色の識別が得意で無い方にどうなのか、そこだけが心配です(突起とか付いているのかな??)。
SDJってそういうところも加味するものだと思っていたので、この受賞は本当に以外。時代とともに、SDJの方向性が変わって来たのでしょうか。

さて、この受賞はやはり色々なヒトの予想を裏切っていたようで、BGGでも賞賛の間に悲鳴のような声が書き込まれています。その中で、書き込みを1つ紹介。

「週に1回以上、BGGを見るかい?それなら君はSDJ本賞のターゲットじゃない。下手すればエキスパートゲーム大賞のターゲットからも外れているかもしれない。」

さてどうでしょう。

受賞作は発表されましたが、受賞作だけのプレイではもったいない。
皆さんも是非、これらのゲームを全てプレイして自分の感覚と受賞作を比べてみて下さい!

発表までのドキドキが楽しかった。


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クゥワークルは、ドイツSpiele Offensiveなどから購入できるようです。
購入方法はこちら




2011/06/12

ゲームマーケット2011春に行ってきました!


2011年6月12日 浅草で行われたGM2011春に参加してきました。
10時会場に合わせ、浅草駅に9:30に到着。
4番出口から松屋の横を抜け、会場へ。


到着すると、既に長蛇の列。
会場は4階と5階の2フロア、それぞれに分かれて並んでいるのですが、
私が並んだのは4階。主にショップ等のブースが並んでいるほうです。
着いた時点で300人くらい居たでしょうか。


待っている間に準備の様子を見学。
遠くにテンデイズゲームズのブースとメビウスゲームズのブースがうっすらと見えます。
なんとなく、スワンパナシアの前にどこかで見たような顔の方がいるような気がしますが、詳細は不明。


こちらは最近カタンの日本語版を発売しているジーピーのブース。
この日は、ポータブルカタンを500円引きで販売していました。
残念ながら、カタンの新カードゲームの販売はお預けでした。


そして開場!!
開場のアナウンスが流れると、並んでいるヒト全員が拍手で祝福。
早速、、、ゲームストアバネストのブースへ。
ラストコールというゲームが欲しかったのですが、既に長蛇の列。
後ろにもかなり長い列ができていたのでこれでも前のほう。


いよいよ自分の番が近づいてくる。
元気よくオーダーを聞かれ、ラストコールとK2を購入。
ラストコールはカクテルをレシピ通りに作成するゲーム。
K2は登山のゲームです。
K2のほうは、ブースに近づくまで買う気は無かったのですが、
あまりの売れ行きを見て取り敢えず押えておきました。
バネストでは、購入時にオリジナルの大きなバッグをプレゼントしてくれました。
実際、これがなかったらその後の行動に大分制限が出ていた事でしょう。
ありがとうございました。



続いて、テンデイズゲームズのブースへ赴いてタナカマ店長にご挨拶。
前日Ustreamでの放送のせいもあってか、telestrationsとハムスター大相撲は飛ぶ様に完売。
手稲さんによると、ハムスター大相撲は2人目のお客さんで売り切れてしまったそうです、瞬殺。
ここで、たっくんのボードゲーム日記でおなじみの、たっくんさんに遭遇。
豚小屋とラリーマンを購入するたっくんさんを横目に見ながら、取り敢えずベンリーベルトを購入。
新しくできたチラシを沢山頂いてきました。
これ、凄いですよ、裏面がゲーム会の得点計算に使用できるようになっています。
オシャレ〜。


そうこうしているうちに、店内は大分ヒトが多くなってきました。
フリープレイ卓や、テストプレイ卓はあっという間に満員。
日本にもこれだけボードゲームを愛する方々がいるのですね。


続いて、メビウスゲームズのブースへ突入。
メビウスママさんからケツ爆弾を購入します。
会場後わずかしか経っていませんでしたが、カルカソンヌの特別セットは既に売り切れていました。


さらにさらに、たっくんさんと暫く周遊した後にナイトフライトシュピーレのブースへ。
こちらは、絶版のボードゲームを扱っていることで有名なお店です。
ここに「クロンダイク」というHABA社の有名なゲーム(2001年子供ゲーム大賞)の新品が破格で置かれていたので即購入。
新品なのに、諭吉の上半身で足りてしまうくらいお得でしたよ、流石お祭り。


ナイトフライトには、8万円もする指輪戦争のコレクターズエディションが展示されていたり、と見所も満載でした。


その後、フリープレイ卓でふうかさん、karokuさん、侍さんに遭遇。
ご挨拶と談笑をさせて頂きました。
写真は、レッドゾーンなシャツが印象的な侍さんのブロマイドです。
突然お邪魔したのにお相手して頂き、ありがとうございました。


twitterでバンダナを目印に、と呟いておられた小野さんを発見したので、突撃。
隣りはMr.「テンデイズのプレイ卓から勝手に借りたビュッフェ」ことたっくんさんです。
予想よりも背が高くてびっくり。
ホームページや、学位の話(笑)をしてました。
こちらも、突然話しかけたのに気持ちよくお相手をして頂き、ありがとうございました。

ここで他に用事のあった、たっくんさんとはお別れ。


偶然、埼玉でボードゲームをしたことのある方と遭遇したので、新作を遊んでみようということになり、「アセンション」。
ドミニオンとサンダーストーンを足して2で割ったようなゲームと言えば良いでしょうか。
これらのルールを知っていれば、インストは5分で終わります。
4人プレイをして見ましたが、結果は3位。
斜向いのカードを沢山展開している方が「ずっと俺のターン!」状態でぶっちぎり。

お金と攻撃力だけ、と要素がシンプルなのでとても軽いゲームに感じました。
お金と攻撃力という2種類の通貨を使用する買い物ゲームとも言い換えられるかもしれません。
少々スタPが有利過ぎるのと、デッキ圧縮が緩慢なことが難点ですが、
他には無かった立派なゲームボードが添付される等、高評価なポイントもありました。
2人プレイなら、かなり熱い戦いが予想されます。



ただこれは、アマゾンの方が安いことを知っていたので購入はせず。


ここで昼食を取るために鰻屋へ。
ついつい一杯やってしまいました。
ご飯を食べずにずーっと会場に居る方も結構居そうでした、3度の飯よりもゲームが好きをなんですね。
ま、自分もそうですが。


こちらはグーチョキパーゲーム。
横と斜めにしか進めないじゃんけん駒を使用し、相手の王様か同じ駒を全て取れば勝ちな将棋ゲーム。
総木製の中々良い雰囲気のゲーム。
相手の「グー」を追いつめ、勝利。


3種類の遊び方が楽しめるようです。



これはUNGERAID。
手札を裏向きに配置しながら行う神経衰弱です。
ギャラリーの女性を巻き込んで5人プレイ。
記憶が物を言う神経衰弱と、自分にだけわかってる自分で伏せたカードの心理戦が絡み合うなかなか面白いゲーム。
動物的カンが冴え渡り、同着の1位。


ここで大きなイベント、珍しい商品の公開オークション。
集まったヒトも多いせいか、目玉が飛び出るような価格で落札されていきます。
写真は、その中でもメインイベント、飴ちゃん工場。
なんと、21000円で落札されていました。

イベント終了後、カードスリーブやダイストレイ等を購入。
そして、テンデイズラジオで放送され、欲しいと思っていた「未確認生物TV」を購入。
こちらは、後ほど紹介したいと思います。


ひと呼吸置いて、はやぶさ君の冒険。
30億キロの彼方へ向かうはやぶさ君の旅の無事に皆で尽力する協力ゲーム。
たまに現れるトラブルカードを回避しながらエンジンカードがバッティングしないように同時出ししていくゲームです。
初回プレイなのに、なんとクリア。
中々エキサイティングな協力ゲームでした、立派なダイスタワーも付いています。





続けて、ワンドローのブースでRRRをプレイ。
様々な特殊能力をもったタイルを配置し、裏切りや破壊を駆使して勢力の確保を目指します。
特殊タイル無しのシンプルルールで体験。
1点差で負けてしまいました。
コンポーネントがしっかりしていて、とても好印象。
2人でゲームする機会が多ければ買って損は無いかも。


デザインも秀逸ですね。


最後は、迷宮砦の攻防をプレイ。
2人用の駒配置ゲーム。
後半、横から駒をスライドインすることによって駒を押し出すことができるようになり、
その状態になってから相手の駒を3つ押し出したら勝ち。
ただし、駒が押し出される度に特殊効果が発動し、中々簡単には勝てません。
木製の駒とコンポーネントが実に素敵なげーむでした。
3つの駒を押し出す事に成功して勝利。


これもAmazonにありました。


ここらで、終了のお時間。
ブースの方達も、続々と店じまいの準備です。
大分ヒトも少なくなってきました。
というわけで、17:00。
埼玉への岐路に着きました。


今回の収穫。
GMでは、ブースでテストプレイをするとハンコが貰え、その数に応じてくじ引きが引けます。
で、緑のダイス1つと、萌え絵の入ったカードスリーブを頂きました。(何に使おう(汗))

朝から電車に揺られ、大変な一日でしたが、お祭り状態の会場はとても楽しかったです。
ネット上の知り合いと実際に顔を合わせたり、交流したりするのもとても楽しいですね。
次回も行きたいと思いますが、次回は是非もう少し広い会場でお願いしたいです。
フリープレイ卓がもう少しあったほうが、もっと交流できると思います。

ブースの皆様、運営の皆様、おつかれさまでした!

おまけ。


萌ゲーに没頭される某ゲーマーのヒトを激写。
後ろ姿なので、誰だかちょっとわからないかもしれませんが。
いやホント、誰でしょう。

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2011/06/01

日本語ルールの捜し方

こんばんは。

当ホームページには、日本語ルールを捜しに来られる方も多いようです。
以前に比べると、現在では新作のルール日本語訳や、マイナーな作品の日本語訳も公開されている様に感じます。
それはメビウスゲームズ様を初めとするショップや個人の好意であったりするわけですが、慣れていない方にとってはその場所を捜すのも一苦労かもしれません。

先日、よくゲームを一緒にプレイする方からどの日本語ルールが公開されているのか調べたいという質問をうけました。

そこで今回は、ネットを利用してボードゲームのルール日本語訳を手に入れる幾つかの方法をご紹介しましょう。

まずは手前味噌ですが、私のホームページ。
こちらには、私が自分で訳したルールやカードの訳が置いてあります。
The Board Game Laboratory: Ruleのページ

また、おのさんが運営するサイトによるルール和訳の網。
こちらでは、日本全国のサイトで公開されている日本語訳が網羅されています。
Table Game in the World: ルール和訳の網

表示されているリストのゲームだけでなく、上部「メビウス訳アーカイブ」などからも多数の和訳を参照することができます。

そして、本題。
世界のボードゲーム情報サイト、Board Game Geekで和訳を捜すにはどうすれば良いかというと、、

まず、目的のゲームが有る場合にはそのゲームのページを開き、「Files」の項を参照します。
ここに「Japanese rule」がリストされていれば、日本語訳が登録されているということです。


さて、ここからが本題の本題。
目的のゲームがあるわけでなく、今どんな日本語ルールがGeekに登録されているのか調べたい場合には。


まずは、Tope Page上部の「Browse」にカーソルを合わせます。


次に、ポップアップしてくるウィンドウの「Files」をクリックします。


その後、「Language filter」を「Japanese」に変更して「Apply」ボタンを押します。


すると、日本語のファイルのみがリスト化して表示されます。
こちらから、現在のファイルを参照してください。

あくまでも、これらのファイルは商用利用を想定せず、個人が楽しむために好意で公開されているものだと思っています。
この辺りの事情を理解した大人の運用をお願いします。