2012/12/30

2012年所感



こんにちは。
早いもので、2012年も年の瀬です。

思い返してみると、2012年もボードゲームシーンは話題に事欠かない1年でした。今年も多作だったボードゲームの出来については、2012年の個人的ゲーム大賞をココに発表しているのでそれを参照して頂くとしましょう(写真は、今年遊んだけれど紹介し損ねたゲーム達の一部です)。



ボードゲーム人口は着実に増えているようで、ゲームマーケットの入場者の増加にもその片鱗は現れていました。元々TBGLのホームページは、「世界のボードゲームを楽しもう」をコンセプトに立ち上げたものなので、これはうれしい限りです。そんな中、TBGLではゲームの紹介の仕方を今年の半ばから少し変更しました。立ち上げ当初は、自分自身にあまりゲームを遊ぶ機会が無かったので、ゲームを遊んでいる楽しさを伝えたいと思ってリプレイ形式にこだわって紹介していました。しかし、ボードゲーム人気が高まってきた最近は、以前よりも気軽に遊べるような環境が整ってきたように思い、エッセンスや周辺情報などを中心とするように変更したのです。まぁ、色々あって時間が足りなくなったというのもありますが。来年からは、ノートブックにも更新ソフトをインストールできる予定なので、今よりは多く更新できるかもしれません。

「世界のボードゲームを楽しもう」のサイトの管理人は、この一年もツイッターなどのおかげで色々な方々と楽しみを共有することができました。人見知りな私のゲームを通した交友関係の広がりを見ていると、ゲームのコミュニケーションツールとしての一面に唸らされます。光の早さで新作を遊ばせて頂いたり、知らなかったあのゲームの面白みを教えて頂いたり。一緒に遊んで頂いた方々には、本当に感謝です。


さて、日本では2010〜2011年頃のボードゲーム人口の伸びと時を同じくして数々のボードゲームショップが立ち並び、メーカーの日本語版も多数発売されるようになってきていました。おかげで楽して色々な情報や、作品が遊べるようになったので、非常に感謝しています。今年は、それらのお店やメーカーにも”明暗が付き始めた”のではないかと思ってます。メーカーもショップも、顧客と商品に対する真摯な向き合い方をしているところが生き残りますよね。

ところで、日本に入ってくるゲームだけでなく、世界で発売されるゲームも非常に多くなってきていています。ボードゲームという趣味は、それ自体が中毒性を持っていると思います。個人の場合は、お金だけでなく時間も有限なので、生活を乱さない程度に余裕をもって楽しみたいですね(自戒)。引き続き長考反対で2013年もボードゲームを楽しみたいと思います。


それでは、最後に今年のTBGLデータをひもといてみましょう。
2012年1月から、TBGLのサイトを訪れてくださった方はのべ9万人、ページ閲覧数は約30万でした。閲覧してくださった方々は、98%は日本からですが、残りはドイツ、米国、フランスと様々です。貴重な時間を割いてくれた方がこんなに沢山いらっしゃるかと思うとうれしいです。

続いて、リンク元。

1位:Table Game in The World
2位:ジョーコデルモンド
3位:ふうかのボードゲーム日記
4位:はてなアンテナ
5位:ツイッター

となっています。上位3つは流石の老舗ページですね。ありがたい限りです。
はてなアンテナが4位にランクインしていますが、これは更新しないと…ってことですね。がんばります。

というわけで唐突に、良いお年を!

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2012/12/01

ベルリンに行ってきました!

こんにちは。
仕事の都合で、ドイツの首都ベルリンに行ってきました。
ドイツといえば、ボードゲームの国。クラマーやクニチーな人たちが実際に生活している国です。一度は行ってみたいと思っていたところに仕事の予定が入ったので小躍りして出かけました。出張時の恒例としている現地ゲームショップ巡りも交えて…


成田空港からフランクフルトを経てテーゲル空港に到着。その後はバスでベルリン中央駅へ。聞いていた程寒くなく、荷物の大半を占めていた防寒具が無用の長物に。ドイツに着くなり空港のラウンジで既にビールを頂いていたのもあってチケットの購入方法がわからず、通りすがりの人に買ってもらう迷惑外国人。


ベルリン中央駅からフリードリヒシュトラーセ駅へ移動してホテルにチェックイン。学会指定のホテルだったので安価で良い部屋に泊まれてラッキーでした。シュトラーセというのはストリートという意味で、ドイツの駅はストリートの名前が付いているものが多いようです。


早速、町中へ繰り出して周辺を散策。ホテルの近くにはベルリン大聖堂などの有名建造物が沢山。ベルリンの街は建造物や公園などが広く残されており、首都といえどもかなり余裕のある素敵な街でした。


市内には路面電車なども通っていますが、こういう街はやはり歩いたほうが楽しいですね。


有名なブルクハルト門へも。以前はベルリンの壁に阻まれて近づくことができなかったらしいですが、今では門の下をくぐることもできます。仕事で外国を訪れると会話の中で観光の感想を求められることが多いので有名どころも押さえておきます。


こちらはポツダマープラッツ駅近くに残されているベルリンの壁の一部。歴史を感じますねー。


そして、ビール。ドイツのビールは味が深くて旨かったです。グラスに注ぐ量の線が入っているのも面白いですね。外の売店で飲む時にもこのグラスが登場して、その場合はグラスチャージに数ユーロ預かられます。グラスを返すとお金は返してくれるのですが、英語が通じない人が結構いるので最初に言葉が通じるかどうか聞いておくとよいかもしれませんね。


料理は基本的にでかもり。流石に肉の扱い方が上手で、どの料理もとてもおいしかったです。ちょっと肉の食べ過ぎで獣臭くなりましたが。


遊んでばかりいたわけではなく、仕事もしていたのですが、この仕事がとても忙しく、ゲームショップ巡りに時間をさけるようになったのは滞在終盤となってからでした。


まずは現地の庶民デパート「ガレリア」。ゆったりした売り場スペースが特徴的なお店です。日本の高島屋とイオンの間の子みたいなイメージのお店です。


ガレリアのおもちゃ売り場の一角に、ありました。ボードゲームを取り扱うコーナーが。クリスマス商戦のまっただ中ということもあり、おもちゃ売り場はとても盛況でした。


ハバのゲームも並び過ぎで棚が真っ黄色。ボードゲーム専門店でもないのにこの品揃えが凄いですね。


ハバの小箱も満載。ゆっくり見ている時間は無かったので写真のみで。


デパートでも有名どころのゲームは取り揃っていました。人が居なくなった隙を激写したんだけど、ひっきりなしに大学生っぽい男性がヴィレッジを手に取ったりと、売れ行きは好調そうでした。


新作も揃っていて、ついつい買ってしまいそうに(既に発注しているので買いませんでしたが)。それにしても、ハンスのマークが並んでいるのは実に心地よいです。


カルカソンヌシリーズもずらりと勢揃い。何度も書きますが、デパートのおもちゃ売り場です。


クリスマスが近いせいでしょうか、前年度のゲーム大賞受賞作であるクワークルが、セール対象となっていました。ドイツはボードゲームという文化が根付いているという話は人づてや書物などで知っていましたが、普通にOL風の女性とかがこれらを攫んでレジに持っていったりするのを目撃して、それが本当だということを認識しました。


今年度の受賞作「キングダムビルダー」も拡張と一緒に大きく取り扱われていました。


広大なゲーム売り場に後ろ髪をひかれながら、またビール。今回の出張で10種類くらい飲みましたが、「ベルリナーピルスナー」という銘柄が一番気に入りました。


ついでにバーで一杯。シャンパンでカクテル作ってと御願いして出てきたよくわからない飲み物。

 

次の日、飛行機までに時間があったので、ボードゲームギークでベルリン一番と紹介されている「ゲーマーズHQ」というお店を目指して、朝ホテルから電車で30分くらいかけてでかけてました。下りた駅におもちゃ屋さんが併設されていたので、中を覗いてみると…


やっぱり、色々と見慣れたゲームが並んでいました。デパートよりも品揃えは少しだけ豊富で、7〜8年前のツォッホのゲーム等が並んでいるなど、プチお宝がザクザクでした。


そしてたどり着いた「ゲーマーズHQ」。実は、お店の場所がかなりわかりづらく、探しているうちにどんどん時間がなくなり、ホテルのチェックアウトの時間が迫っていたので一旦ホテルに戻り、チェックアウトして荷物をフロントに預けた後に再び戻ってくるという荒技を余儀なくされました。知らない土地のゲームショップ巡りも楽じゃありません。ホテル等では英語が通じるのですが、町中を行く人々のほとんどがドイツ語のみというのが予想外でした。基本的に親切なんですけど、教えてくれる道は適当だったりとか。


中に入ると、店員さんが丁寧に店の中を案内してくれました。面白いものはないかな?と物色していくと…なんとメビウスゲームズの「QJET」が並んでいるじゃないですか。しっかりと「メビウス」のロゴが書いてある本物で、凄く感激しました。流石ベルリン一の店w


ゲーム専門店なだけあり、ドイツ銘柄のゲーム以外にもアメゲーやらキックスターターやらのゲームも豊富に取り揃えていました。


こちらは主にドイツゲームが並んでいた場所です。同人ゲームのようなものも豊富に取り扱っていましたが、メーカーの品よりも高い値段設定だったので手が出せませんでした。帰り間際、「日本から来たのですが、何かドイツでしか買えないものはありませんか?」と店員さんに尋ね、ハンスの品々やら色々と紹介してもらったのですが、「全部持っているし、そのキックスターターのゲームも2回遊んだ、そこに置いてあるゲームの日本語訳したのは僕だよ」等と受け答えしていたら、店員さんがすまなそうに、要望には答えられそうもないと謝ってくれました(苦笑。


帰る道すがらで最後のカリーヴルストとビール。最後に屋台で食べたこれが一番旨かった。このあと飛行機で13時間ほどかけて帰国。


これは日本で、戦利品を写したもの。ゲーム関係で購入したものは案外少なかった。「勝利への道コンパクト」が1つ400円だったのでお土産用に3つと、トロイの拡張のZ-MANで無い方が売っていたので購入。クニチーの昔のカードゲームとモンスターアラームという下手物枠、そしてフリーゼとメルクルのお絵描きゲームを購入。もっと沢山買おうと思っていたので、ユーロの現金が大量に余ってしまいました。
いかに本場のドイツといえども、海外通販が発達したいま、ほとんどの品物は日本からも購入可能なわけで、それほど購買意欲をかき立てられるような品物はありませんでした。世界のゲームショップ巡りもそろそろ終着点を迎えつつあり、次は世界の”中古”ゲームショップを巡らなければならない時期かもしれません。
とはいえ、本場のゲームショップの雰囲気や、日本でゲームが流行はじめていることを知って驚く店員さんとの会話など、今回も中々楽しいゲームショップ巡りでした。
ドイツは初めてでしたが、食べ物もおいしいし、ビールも旨いし、人々も親切でとても印象の良い国です。ゲームに関しては印象通り、かなり身近なもののようで、特に探さなくても普通のおもちゃ屋で大概のものは手に入りそうでした。今度は是非、ゲーマーの聖地、エッセンに行ってみたい!

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