2012/05/27

第0.94回TBGL宮原ゲーム会報告



こんにちは。

2012年5月26日(土)宮原コミュニテーセンターにてTBGLゲーム会を開催しました。
計7種類のゲームがプレイされました。

久しぶりに登場の流さんと、まずは二人で開始。
超真面目な職業に就いていると自供する方ですが、毎年一定期間”研修”とやらで姿を消します。きっとマグロ漁船に乗っているんだと思っています。

<Company:BOCG:ゲーム紹介はこちら


まずは流さんと二人で同人ゲームの「カンパニー」から。ビジネスをテーマにしたドミニオン派生のデッキビルディングゲームです。デッキビルディングを主軸にしたゲームは、ダウンタイムにすることが無く、多人数で遊ぶ事に意味を感じないのであまり得意ではなく、ドミニオン自体もそのシステムを一般化した功績は計り知れないと思いつつ、あまりプレイしたいとは思っていません。しかし、M.ワレスの「数エーカーの雪」など、デッキビルディングシステムでも別格のゲームは存在するので、情熱ある作者がどのように料理したのかが気になり、1つ購入してみました。
システムはドミニオンを踏襲しつつ、デッキビルドガンダムのパイロット的なユニーク経営者でプレイヤー間の特色を出しています。ドミニオンは、得点カードを含めて全てのカードをお金で購入できましたが、このゲームでは得点カードを獲得するのに少し複雑な手順を要求します。ボード上に並べられた商品を購入して一旦保管し、それを売る事によって勝利点のカードを購入するのです。お金でカードを買う以外に商品を買う事ができ、カードの効果で商品を売ることができるのですね。また、借金すると金回りは良くなるけれど、終了時までに返さないとマイナス点になるなどの工夫もこらされています。
今回は、COQ:キャリアウーマン、流:投資家を持ってスタート。流さんが序盤から投資家で手札を圧縮し、COQの山札に1金(銅貨的なカード)のカードを水増ししてくる。強い。初手でこれと借金の返済を綺麗に行われ、デッキの圧縮失敗の見本のように膨れ上がるCOQのデッキ。高価な青と赤の商品キューブを仕入れては飛び込み営業カードで効率良く売り、勝利点を稼ぐ流さんに対し、COQはネット販売をメインに細々と黄の商品を取り扱う。まったく商品でバッティングしないまま得点カードの山が1つ枯渇し、ゲーム終了。完敗でした。

流:18 COQ:2

<カルタゴの貿易商たち>


カワサキファクトリーさんが同人ゲームとして発表した「カルタゴの貿易商たち」を2人で。使用したのは、Z-MAN社から発売された製品バージョン。購入すれば商品に、手札にある場合にはお金になるカードを用いて、自分の狙う商品を積んだ船は港に、相手の狙う商品を積んだ船は海賊に、というゲーム。船を操るのには、場のカードを全て購入しなければならないので、そこに至るまでの資金力強化と、思い通りに動かすためのカード操作が肝。4人まで対応のゲームですが、2人が鉄板と言っても良いでしょう。2人では、かなり切れ味鋭い傑作。Bフェイドゥッティのレビューでも2〜3人のアワードをだしてますね。勝負は、それまでほぼ互角の最終ラウンドで、場のカードがわずかに偏った隙をついたCOQが勝利。終了間際までどちらも勝利する可能性がありました。面白い。

COQ:26 流:22

<ハワイ:ゲーム紹介はこちら


惜しくもKDJの推薦作止まりとなったハワイをMOGさんのリクエストで。カツカツのリソースを駆使して島の奥から村のパーツを獲得し、自分の村を発展させて得点を競うゲーム。コンポーネントにハンス社のやる気を感じるゲームです。槍マークのチットを獲得すると得点が入る:通称槍プレイと船を駆使する船プレイが強いことをアピールし、ゲーム開始。序盤こそ皆で槍プレイを心がけていたものの、他のプレイヤーの興味が他にそれて来たところでCOQは槍プレイに特化することに。しかし、槍マークのチットを優先的に除去されてしまい、屈辱の最下位。勝利したのは、船を独占して離れ小島の能力を有効活用した流さん。

流:104 MOG:85 COQ:84

<べガス:ゲーム紹介はこちら


2012のSDJにノミネートされ、受賞の本命となりつつあるべガスを3人で。ヴァリアントルールの白ダイス有り。複数人でやるロスバンディット(クニツィアのダイスバトルライン)という赴きのゲーム。ダイスの出た目を各カジノに配置していき、ダイス数のマジョリティを競います。第4ラウンドまで沈んでいたCOQでしたが、2位が1位のダイスに対してお仕事している間にスルスルと抜け出し、トップタイに。獲得したカード枚数の多い方が勝利という条件のお陰で勝ち。ゲーム会の合間の時間調整や、重いゲームの間の息抜きにピッタリのゲーム。活躍してます。

COQ:46(8枚) 流:46(7枚) MOG:43

<サンタクルーズ>

これも、MOGさんのリクエストで持ち込み。サンタクルーズ島の探検と開拓をテーマにしたゲームです。久しぶりにクラマーフレーム(ボード外周が得点マスになっているもの)のないボードなので、凄く新鮮です。ゲームでは、各自が上陸した場所から道路/川路/海路のカードを出して探検&建設を行っていきます。秘密裏に保持している決算カードを自分だけが達成できるように建築を行わなくてはなりません。前半は、島の地形も他人の手札もわからないのですが、後半は、ほぼ全ての地形と、他人の手札がある程度わかることからかなり悩ましい読み合いの展開となります。ルールはシンプルなのに、なんでこんなに悩ましいんだと言い合いながら、COQの手札にある決算カードを見事に読み切ったMOGさんが勝利。途中、痛恨の建築ミスで隙を造ってしまったことが心残り。面白い。

MOG:135 流:121 COQ:117

<ペロポネソス>


続いて、競り&拡大最生産系の「ペロポネソス」を。ところてん式の競りシステムで、自分の文明に付与する建物/土地タイルを獲得していきます。人口を増やし、建物の価値を高めることが目的ですが、養ったり修繕したりするリソースも必要です。また、ラウンドの最後に発生するかもしれない天災への対応もする必要があります。手軽なゲームとのことでしたが、本当に60分かからなかったので、驚きました。強気のビッドで順調に文明を育てていたのですが、終盤に発生したペストで住民の1/3を失ってしまい、敗北。住民の得点と、建物の得点のどちらか低い方が勝利点となるので、バランス良く育てなくてはなりません。アイコンもわかり易いし、中々良いゲームですね。

流:30、24 COQ:21、27 MOG:22、15

<村の人生:ゲーム紹介はこちら


最後は2012KDJにノミネートされた「村の人生」を。開始時スタートプレイヤーの優位性を無くすヴァリアントを適用して。村での一族の人生をテーマにしたゲーム。アクション次第で経過する時間によって死んだワーカーが村の歴史に刻まれ、それが得点に繋がるという異色のシステム。序盤は旅に精をだしつつ子孫を増やし、旅行をコンプリート。議会への立候補のリソースが整ったところで、満を持して第3世代の駒を市長への階段へ登らせ、金貨を勝利点へと換えるアクションを多用しているうちに村の歴史が全て埋まり、勝利。流さんは初プレイであったので、もう一度やりたいです。面白い。

COQ:59 MOG:45 流:39

以上7ゲーム。
SDJ/KDJのノミネート作を中心に、たっぷりと楽しめました。
リクエストで持ち込んだゲームも気に入って頂け、購入リストに追加されたようなので、準備した側としてはとても嬉しいですね。

また宜しくお願い致します!!

2012/05/24

2012ドイツ年間エキスパートゲーム大賞所感

こんにちは。

先日、ドイツ年間ゲーム大賞(SDJ)と同エキスパートゲーム大賞(KDJ)そして、キッズゲーム大賞のノミネートが発表されました。
COQの事前ツイッター予想では、SDJには「サンタクルーズ」と「インディゴ」をメインに、大穴に恐怖のダイスじゃらじゃらゲーム「ダスシュピーレ」を挙げていました。登場の仕方がクワークルに似ていたもので。
実際には、


べガス」、「キングダムビルダー」、「ロバの橋」とまったく当たらず。
いつの間にか、まるで予想のつかない賞になってしまったので、SDJは飛ばしましょう。そうしましょう。ついでにキッズゲーム大賞も飛ばしましょう。
1つだけ言える事は、記憶ゲームは苦手です。
「大賞の箱はでかくないと」というオカルト予想には一理あります。
(出展テンデイズテレビ:ドイツ年間ゲーム大賞2012を予想する!
さて、KDJです。
エキスパートゲーム大賞は去年から制定され、栄えある第一号には「世界の七不思議」が選ばれた事は記憶に新しいです。
本年度COQのツイッター予想では、「ハワイ」と「村の人生」そして、大穴に「トラヤヌス」を挙げていました。
「ハワイ」は、ハンス社らしい丁寧な造りと、その万人受けする様から。「村の人生」は、自分で一番面白いと感じたから。「トラヤヌス」は、これでもか!感がありながらも、マンカラを自分のスタイルに取り込んだフェルトを評価して。フェルトは去年もノミネート止まりでしたしね。
実際のノミネート作は、


「K2」、「ターギ」、「村の人生」。
1つ当たりましたが、他は予想外でした。しかも「ターギ」は未プレイ。トホホ。
その他、惜しくもノミネートされずに推薦作止まりとなったのは、
「フライデー」、「ハワイ」、「祈り、働け」でした。
「トラヤヌス」は推薦にも入らなかったのですね、お気の毒です。
と、いうわけで、未プレイタイトルが混じっているので、予想もままなりません。ここはひとつ、「ターギ」の無い世界ということにしましょう。ご都合主義でそうしましょう。
蛇口からターギの出ないこの世界では、井戸からK2をくみ上げるか、朝つゆの残る葉から村の人生を集めるしかありません…
「ターギ」の無い世界だとすると、候補は「K2」と「村の人生」。まずは自分の予想に挙げていた「村の人生」から語るとしましょう。

村の人生」は、エッガートシュピーレが2011のエッセンで発表した作品で、古き良きドイツゲームと言って良いゲームだと思います。ある村での一族の人生と死をテーマにしており、システムとテーマがネスカフェのCMのように綺麗に混ざり合ったゲームです(詳しくはリンク先にレビューがあります)。
初プレイさせてもらった日は、嬉々としてその面白さをツイートしてました(抜粋:1/8「村の人生」はエッセン2011の発表作の中で、今のところ自分に最もピッタリくる作品でした。テーマに一貫性があり、駒を失っても良いというところが良いです。」
そしてその日のうちに発注(抜粋:1/8「「村の人生」を発注。久しぶりにリプレイ欲が湧いた。
エッセンを通り越し、ニュルンベルクを過ぎた今でもこのゲームは今期のベストゲームなわけですが、KDJの予想に挙げた時から受賞は厳しいのではないかと思っていました。レビューにも書きましたが、「死」というテーマがタブー視される場合があるからです。
例えば、Spilebox誌に寄稿する、あるレビュアーはこのゲームに6点を付けています。その理由は「(抜粋&うろ覚え)村のクロニクルに刻まれると得点できるということは、それだけを目指すプレイもあり得るってことさ。そうするには、村人をひたすら殺すってことだぜ?気持ち悪いね。 〜中略〜 このゲームの90%は非常に良く出来てる。でも残りの10%、すなわち村人の死がこの料理を台無しにしてるね。6点
このように、「死」というテーマを得点と結びつけることへの不快感はどうしても残りますよね。各エリアでの貢献度によって、ただ死んだだけの駒ととって代われる様なルールがあったらまた違ったかもしれませんが。ゲーム自体のバランスは良いと思うので、是非受賞して有名になって欲しいところですが、上記の理由で厳しいかも?


続いて「K2」です。まさか「K2」がノミネートされるとは思っていませんでした。なぜかというと、このゲームは2010年発表であったからです。しかし、どうやらドイツの販売経路にのったのが2011年らしく、ノミネートに至ったようです。大分険しい道のりを経て、この舞台に立ったようです。
このゲームでは、K2という難攻不落の山にアタックする登山家となります(例によって詳しくはリンクから)。天候に左右される山の厳しさに、テントを張って絶えながら、一瞬の隙を見て頂上を攻略するゲーム。侵入制限のあるマスを利用して他人を凍死させたり、時にはお互いに励まし合ったりしながら登ります。
こちらもテーマとシステムの絡みが素晴らしく、プレイ後には山の怖さを思い知る事請け合いです。このゲームはソロプレイを実装しており、独りでも遊ぶ事ができます。既に拡張「ブロードピーク」も発表されていますね。
発表当時はとても小さなブースだったようですが、2012年5月には、テンデイズゲームズさんから日本語版が発売されており、既に日本でもお馴染みのタイトルとなっています。全国の量販店で見かける日も近いでしょう。


こうして並べてみると、やはりテーマの感じ方次第だと思います。二つを並べると、好みなのは「村の人生」のほうですが、世界でのマーケティング、拡張の出し易さ、険しい道のりを越えて来たことを考えると、「K2」が受賞するかな。折角日本語版も出た事だし、是非黒いポーンのシールを貼って、沢山アピールできますように。
あくまでも「ターギ」の居ない世界での話ですけどね!
(ちなみにターギの情報は少ないですが、2人用のワーカープレイスメント。毎ゲームカードでつくるモジュラーボードに駒を配置し、行商をしてお金を稼ぐのが目的。パズルのように駒を動かすイラストが載っていました。2人用ゲームであることと、かなり言語依存があることがネックになるのではと思っています。)
そう言えば去年も予想が全く当たらないなー、と思いながらBoardgame Geekを見ていたら「Geekを見ている時点で、あなたはSDJにもKDJにも当てはまらないユーザー」と書いてあり、一本取られた覚えがあります。
賞が二つになったことで、本賞のターゲットは大分変わった様に感じます。2年目のノミネートを見渡しても、どうやらこの感触は本物のようです。ライトゲーマーでもヘビーゲーマーでも無いと自負している自分には、KDJあたりが丁度良いようです。

発表が楽しみですねー。

TBGLへ戻る!!



2012/05/13

ゲームマーケット2012春に行ってきました

こんにちは。
浅草で、ゲームマーケット2012春が開催されました。


場所はいつもの産業貿易センター台東館です。
2012春は、会場を4/5/6階に拡げ、少し大規模になりました。

4階は主に同人ブース、5階はメーカー・ショップブース、6階はフリースペースとなっていました。また今回は、朝の待機入場列が6階に作成され、そこから開場とともに階下へ降りて行く仕様でした。


朝9:40(開場は10:00)に到着すると、既に6階待機場には沢山のヒトが。ハッピを着ているのはスタッフの方々。写真では、背中に”ハゲ”と書いてあるように見えますが、リサイクルマークの中心に”ゲ”と書いてあるロゴです。

待機列は4階用と5階用に分かれており、4階の方が明らかにヒトが多かったと思います。朝の入場はここからのみ行われていたため、開場後数分は階の移動が不可能であるというアナウンスがありました。


開場直前。列に並ぶ人達の数は見る間に膨れ上がっていきました。前回よりもかなり多い人出のような気がします。90%は男性。女性は5%程。残りの5%は長髪の男性。

外国人の姿もチラホラ見えました。知った顔もチラホラ。

開場時刻が近づくと、待機列は少しずつ裏の階段へと導かれていきました。その扉の向こうへ消える様が、ホロコーストとダブったのは映画の見過ぎですね。

そして、10:00ピッタリに開場のアナウンスと拍手。


COQは開場の数分後に4階に入場。朝のみ全員裏入り口からの入場だったので、まずは目の前にブースを構えていた骨折ゲームズさんで新作「アンモナイト」を購入。返す刀で直ぐ近くのi was gameさんのブースで「セブンスナイト」を購入したかったのですが、こちらは既に長蛇の列で断念。「ヴォーパルス」と「セブンスナイト」というキラータイトルの人気ブースであったため、列が外まで延びてました。見る間に無くなっていく様は、まさに瞬殺。

完売の文字は切なくなります。瞬殺は他にも幾つかあったようです。

続いて、前回のGMで「ジャンケンカードゲームファイブ」を発表され、一躍個人的お気に入りブランドとなったツクルカさんブースへ。ここで偶然TBGLゲーム会に参加してくださっているちきさんと遭遇。作者であるOECさんご本人にゲームの説明をして頂きながら、スタッフの方(といっても、IMCC会でお世話になっているまっちゃんさんでした)を交えて新作「カルマノルマ」を試遊させて頂きました。

試遊といっても、「遊んでる間に売り切れるかも」と脅されて、先に購入してから。予告通り、保存用のジャンケンカードも購入しました。

「カルマノルマ」はバッティングゲームですが、リードプレイヤーから順番にカードを出していくという不思議な仕様。つまり、意図的にバッティングしたり、しなかったりできます。昼・夜二つのラウンドで、前半の昼ではヒトの命を集め、後半の夜ではヒトの命を吹き消して得点にするというルール。吹き消せなかった命はマイナス点。前回に引き続いて版画調の素晴らしいカードイラストと、ゲームにピッタリあったマッチ棒を用いた得点カウントで雰囲気の良い綺麗なゲームでした。悩まし面白い。あと、箱が葛篭で素敵。


ツクルカさんのブースで遊ばせて頂いている時に、ふと横を見ると、ゲームの説明や所要時間等がボードに大きく印刷されてポスター状になっていました。この他のブースでもいくつか、情報を気軽に受け取れる様に配慮しているブースがあり、進化を感じました。きっと、少し前に話題となった例のpodcastもニヤリとして聴いておられたのでしょうね。


1ゲーム試遊して周りを見渡すと、既に開場は満員状態。この写真は4階の様子ですが、見渡す限りのヒトの山です。


その後、カワサキファクトリーさんのブースへ行って新作2人用ゲーム「ノーラックポーカー」を購入。ポーカーの役をパズル&陣取りで達成していくという、アブストラクトゲーム。これは是非欲しいと思っていたので、手に入ってホッとしました。あっという間に売り切れてしまったようです。

その後、一旦5階へ移動し、バネストさんを覗いた後に、スワンパナシアさんのブースへ毎回GMの目的の1つであるスリーブを求めに行くも、なんと荷物トラブルにより殆どのスリーブは在庫無しとのこと。なんと!(お気の毒。僕もお店のヒトも)

結局、「エミッサリークライシス」という正体隠匿系のカードゲームを1800円で購入し、スゴスゴと立ち去る。

去り際、隣のブースにはドクターケニツィア氏の姿が。
スタッフとして働いていらっしゃいました。バナナを頬張ったりしながら。


4階の入り口では今回も恒例のスタンプラリーとその景品が。各所に用意された試遊卓で遊ぶことによりスタッフの方に押してもらえる判子を集めると引くことのできる福引きです。


目を疑ったのは、その商品の豪華さ。主催のアークライト社の商品を前面に押し出したゲームの山が置かれていました。儲かってますねー。カタログ800円ですもんねー、笑いが止まりませんねー。最低でもダイスが当たるクジは帰りにはほぼ無くなっていたので、これらは幸運な誰かの手に。

COQは、、家にダイスコレクションが増えました…orz


続いて、往年の名作ブラフゲーム「FabFib」の日本語版を発売したタンサンFABRIKさんのブースでこれを購入。ポップでステキなイラストでリメイクされたこのゲームは今からプレイが楽しみでなりません。キャラメル箱なのが少し残念ですけどね。


話題の「ボードゲームナビ」を販売するブースもありました。しかも、今日は特別に試遊の判子とプロモカードが貰えるというお得仕様でした。この本は値段の割に内容が濃くて良いですね。一冊購入して帰りの電車で読もうと思ったら、帰りは寝てしまいました。


ゲームマーケットの花。大量に積まれた新品ゲームや中古ゲームも健在でした。知り合いの方が売り子をしているブースでは「知り合いは3個買いがマストだよ」なんて凄い縛りがあったり。混んでいるので選ぶのは大変ですが、思わぬ出会いがあったりするのでやめられません。


お昼間際、テレビカメラがあると思ったら、見たことある顔が。知り合いかな?と思ったら、テレビで見た顔でした(笑)。お笑いコンビ”ザブングル”のお二人。NHKのロケっぽかったのですが、子供ゲームコーナーで撮影をしていました。写真はまだ待機中の様子ですが、加藤さんは大きな動物将棋に夢中です。デジタル放送のお陰で、テレビと本物があんまり変わりませんねー。


お昼は3GM連続同じお店。浅草の有名なうなぎ屋さんです。早い安いウマい。ビールも嗜んじゃいました。舐める程度に。いや、ウマい。

蒼猫(ニコ動コミュ?)の方々と合流されるちきさんとはここでお別れ。


開場に戻ってからは、単独で試遊ブースの周りをうろつき、卓が空いたら混ぜてもらう作戦。こげこげ堂本舗さんでは、こちらも注目作「すしどら!」を遊ばせて頂きました。

回転寿しの皿を模したカードをドラフトしていき、1枚を選択してオープン(食べる)。さらにもう一枚をキープしてから次のヒトへと残りを流していく。回転寿しそのままの動きです。ラウンド終了時には、各ネタの上位者と、最多種類のプレイヤーに得点チップが配られます。得点チップの中身は高級なネタほど高くなっています。

説明の必要も無い程シンプルなドラフトゲーム。それらは恐らく、意図した通りに機能し、良ゲームになっていました。回転寿司を驚く程再現していることもさることながら、高級なネタ程点数が高いというシステムがわかり易くて好きです。


そして、これも気になっていたゲーム。しばくりさんの「サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?」。スポーツゲームはボードゲームと相性があまり良くないことは有名。COQの知られざる趣味のもう1つはサッカーだったりするのですが、これをどのようにゲームにするのか、非常に興味がありました。

駒がそれぞれの選手を示しており、裏返すことによってその選手がボールを持っていることを示します。それぞれの駒はドリブラーやバランサーなど、役割が決められており、それによって移動可能マスが異なります。つまり、飛車だったり角だったりするのです。ウインガーは上下に好きなだけ動けるみたいな。

ボールを奪うには、相手のボールを持っている駒の隣に自分の駒を持っていくだけです。ただし、それだけだと次の相手のターンに直ぐに奪われてしまうので、囲い込みが重要。ダイナミックなパスもできます。引きつけておいてがら空きのスペースに走り込んだウインガーにパスみたいな。

これで詰め将棋のようなことをしていき、ゴールを目指します。1手ごとに時間カウンターを進めていき、全後半90手番を行ったらゲーム終了です。

前半のみの試遊でしたが、とても良く出来ていると思いました。特に、ウインガーやバランサーなどの駒の動きがサッカーっぽいです。完全にアブストラクトなので嫌いな人は嫌いそうですが、拡張ルールでサイコロを振るチャレンジも導入できるそうです。

慣れるまではゴールを決めることは難しく、試遊も0−0で終了でした。
チーム拡張や、シザースフェイントチャレンジ拡張なんかも期待できますね。


一通り遊んだ後で、今度は6階のフリープレイ卓へ。盛況でした。そこかしこに知った顔や知らない顔が手に入れたお宝を楽しんでいました。満員です。

写真でみると結構隙間がありますので、もっと卓を増やしても良かったかも。


そのうちの1つに入れて頂き、「街コロ」というゲームをプレイさせて頂く。場には対応するサイコロの目と、その効果が書かれたカードが沢山。これを購入して自分のものにしていき、各自が手番で振るサイコロの目に応じてお金が貰えたり取られたり。

資源を全てお金に集約した簡易カタンというイメージのゲームでした。ただ、それだけではなく、カード同士の連鎖もあるので面白いです。アートワークが素晴らしく、軽いプレイ感が好印象。ゲームは終始他人の養分とされてしまい、まったく奮いませんでしたが。

勝利条件である4つの建物の活性化はプレイヤーにプラスの効果をもたらすので、走るプレイヤーには中々追いつけません。ゲーマーズゲームに慣れていると、どうしてもこのプラスをむしろマイナスにしたらゲームが面白いのではないかと思ってしまいますが、サイコロ運にかなり左右されるゲームなので、加速度的にゲームが収束に向かうのが好ましいのでしょうね。

その後は、「アンモナイト」「航海の日々」など、今回のGMで手に入れたゲームを披露しつつプレイ。中でもアンモナイトはかなり出来の良いゲームでした。これは世界品質。別途紹介したい。


フリープレイ卓には、首から「バトルライン一戦お願いします!」という強者の女性が。実はこの女性、階段で一度すれ違っていたのですが、アブナイヒトなんじゃないかと思って、顔を拝見する前に0.2秒で目をそらしました。しかし、、知り合いでしたw そうでした、バトルラインがお好きなんだった。階段で目を逸らしておいてなんですが、ステキな方なのに顔出しNGとのことでこんな写真で。今度ショッテントッテンで勝負しましょう。


そうこうしている間に、早いブースは既に撤収。終わりに近づくGM。まだ残っている知り合いにご挨拶して16:40くらいに撤収しました。


今回も盛況。凄い人数の参加で、殆どのヒトが大きな袋を抱えていました。やっぱり、ボードゲームはどんどん裾野が広がって来ているのかなと感じましたね。

今回のGMでは、お客だけでなくブースの数も大分増えていました。また、前述の通りに商材やブースの雰囲気造りに気を使っているのも目にとまりました。新規参入や既存の進化など、ワクワクすることばかりですね。

また、今回は「予約」を受け付けるブースが多かったのも変化の1つだと思いました。以前は(一部の超人気ブースを除いて)、「実際に試遊して購入する」というのがメインでしたが、「気になるゲームは事前に予約しておく」という方向に移行しています。次回のGMのために、試遊してお気に入りのデザイナーを探すのが会場での今後の目的になりそう。

当然、知り合いの方と遊んだり、新しく知り合いになったり、トレンドを感じたりという面白さは変わらずありますけどね。

ところで、ゲームの輸入問屋さんで知られる「ニューゲームズオーダー」さんでは、 売り物のようなゲームカタログを配っていました。素晴らしい出来のこの本によると、2012年にローマにまつわる2つのあの名作が日本語版でリメイクされるそうです。その2つとはクラマーの「フォルム・ロマヌム」そして、なんとクニツィアの「古代ローマの新しいゲーム」。特に後者はオークションでも毎度高値で取引されており、未だ根強いニーズがあるゲームです。以前、ある方からこのお話は聞いていたのですが、まさかこんなに早く実現するとは思いませんでした。

古代ローマの日本語マニュアルは、以前に有志によって完全に訳されており、そのうちの1部は国会図書館にも所蔵されているというお話。これが復活するとなれば、朗報ですね。

帰宅して、今回購入したものを一覧。小さな物ばかりなので、それほどお金は使いませんでした。蒸気の時代の日本語版が、2500円だったのは嬉しかったですね。あと、中々発売されなかったコールドウォーも手に入ったのが収穫です。

事前の相談、下調べ、当日の試遊、購入、出会い、交流、それぞれがとても楽しいイベントでした。同人ゲームのレベルはドンドンあがっており、もはやゲーム内容は市販のものを凌駕しているものまであります。これらを含めてボードゲームの拡張傾向がどこに行き着くのか、今から楽しみです。

今回も、沢山の方に遊んで頂きました。ありがとうございます。

最後に、主催の方々とブースの方々、おつかれさまでした。

ありがとうございました!

次のゲームマーケット秋は11/18に浅草にて。
ゲームマーケット大阪は3/10開催予定とのことです。




2012/05/05

2012 GW

こんにちは。
2012年のゴールデンウィークも最後の2連休を残すのみです。

今年のGWは、前半は旅行に利用し、後半は実家に帰りつつゲームに触れる機会を持つことができました。

後半部分について、簡単にご報告。

<横浜ボードゲームショップCUBEとR&Rステーション訪問>
まずは実家への帰り道。横浜の「ボードゲームリサイクルCUBEさん」とその直ぐ近くにオープンしたばかりのアークライト系ゲームショップ「ロールアンドロールステーションさん」に寄ってきました。

車で立ち寄ったのですが、横浜駅周辺には車を駐車出来る場所が多いので助かりました。一番近くて安く済むのは、横浜西口ダイエーの駐車場でしょうかね(30分200円)。


ダイエーの目の前にあるセブンイレブンを、駅を背にして右に曲がると、CUBEさんが営業している建物がすぐに見えます。


この辺りは交通取り締まりも行っているようなので、注意しましょう。

そして、店内。店長さんに許可を頂いてパチリ。「お探しの商品があればご相談下さい」と声をかけて頂き、安心して店内の商品を見させて頂きました。くみ上げられた棚には、沢山のゲームが並んでおり、開封済みの中古品もあれば、シュリンクが破られていない新品もありました。絶版状態で手に入らないようなゲームもチラホラ。お値段がお手頃なのも魅力です。陳列されている商品以外にも多数の商品があるようなので、CUBEさんのブログは要チェックですね。不要となったゲームを再び流通させる仕組みを、これからも応援していきたいと思います。


続いて、セブンイレブンのほぼ向かいにあるロールアンドロールステーション。看板が少し小さめなので見逃しがちですが、駅を背にして左側にあります。金属ビルというメタルな名前のビルの最上階にて営業中。

こちらも、お店の方の許可を得てパチリ。店内は広く、アークライトの新作日本語版ゲームや、日本語訳付き輸入ゲームが並んでいました。奥のつい立ての向こうには、プレイスペースが3卓用意されています。5月中は使用料が無料らしいです。日本語版のゲームのいくつかは、開店記念でお得なお値段になっていました。偶然一緒に遊んだことのある方に遭遇した後、暫く店内を見回して、ゲームマーケットのカタログを購入し、お店を後にしました。

どちらのお店も実際に箱を手に取って選べるところが嬉しいですね。2店はとても近くにあり、一粒で二度おいしい。横浜近辺の方が羨ましいです。

<自宅ゲーム会>
次の日、横浜近辺に在住のフォルテさんに誘って頂き、フォルテさん、フォルテJrさん、けがわさんとゲームを遊んできました。

プレイしたゲームは、古代ローマの新しいゲームから2種、ジェムディーラー、ロンドン略奪事件、ウェイファインダー、ロストシティペア戦など。

クニツィアのゲームを中心に、短めのゲームを沢山遊ぶことが出来て、とても楽しい会でした。ロストシティのペア戦は、現在のルールブックには公式に採用されているもののようです(2セット必要ですが)。各色2・3・4のみを2枚ずつにして山札を用意し、ペア同士は向かいに着席して手番を時計回りに行っていきます。カードの出し方について相談するのは禁止ですが、手札8枚のうち2枚を味方に送ることができるのが特徴です。手札を6枚未満にすることはできないので、一方的に連続してカードを送ることは出来ません。シングル戦とは違う面白さがあるので、是非やってみて下さい。

<実家2人戦>
流木のっちと映画を観に行った帰り、バトルフォーヒル218、キングダム、古代ローマの新しいゲーム等をしばし。直前に「バトルシップ」を観賞していたこともあり、バトルフォーヒルが大いに盛り上がりました。最近日本語版が発売されたばかりのキングダムも、コンポーネントを豪華にして満足の出来ですね。アートワークはリメイク前の「市場のお店」のほうが好みですが、再版元がファンタジーフライト社であることを考慮すると、このテーマ変更は致し方ないことなのでしょう。その他、どれも白熱して面白かったのですが、12時をまわり、考えることに疲れた2人はその後i padでヤッツィー三昧。1時半まで4連戦して全て敗北というダイス運のなさを露呈しました。

<みどりの日フリーゼ大会>
最後はみどりの日ということで、フリードマン・フリーゼのゲームしかやらないゲーム会にお呼ばれ。看板娘、恐ろしい敵、暗黒の大広間、フレッシュフィッシュ、ファクトリーマネージャーをプレイ。どれも甲乙つけ難いくらい面白かったです。恐ろしい敵の敵キャラはそれほど恐ろしくなかったり、ファクトリーマネージャーは出遅れを取り戻せないゲームだったりしましたが…。暗黒の大広間のワープゾーン拡張は、ゲームをとてもエキサイティングにしてくれるので、初プレイでも絶対に導入すべきですね。

以上、沢山の方々に遊んで頂きました。
ありがとうございました、また宜しくお願いします!